鈴木輪の念願のクリスマスフルアルバムが遂に完成した。
改名前の鈴木リエ時代にクリスマスミニアルバムをリリースしたことはあったが、長年の夢であったフルアルバムを、サウンドプロデューサーに続木徹(チキンシャック・バンドオブプレジャー)を迎え完成させた。アルバム制作を熟知した続木の手によりオリジナリティーのあるゴージャスで誰もが楽しめるクリスマスアルバムが誕生した。きよしこの夜・ウィンターワンダーランド・ハヴ・ユアセルフ・ア・メリー・リトル・クリスマス、サンタが街にやってくる、などのお馴染みの曲の他、シルバーベルズ、プリーズカムホームフォークリスマス、ザ・クリスマスソングやブルースのクリスマスソングなど、ボーナストラックの“アメイジンググレイス”を含め14曲収録。トータル時間は1時間8分。という聴きごたえのある作品となった。熟練ミュージシャン達の演奏、、鈴木の初のコーラスワークも必聴!
- Silent Night
- Winter Wonderland
- I’ll Be Home For Christmas
- Merry Christmas Baby
- Santa Claus Is Coming to Town
- Silver Bells
- Please Come Home For Christmas
- Jingle Bell Rock
- Have Yourself A Merry Little Christmas
- The Christmas Blues
- This Christmas
- Everyday Will Be Like A Holyday
- The Christmas Song
- Amazing Grace
鈴木輪(Vocal/Chorus)続木徹(Piano/keys)
Hank西山(Guitar) ①②③⑤⑥⑦⑨⑩⑪ 上田隆志(Bass)All except⑭
金子正則(Drums) All except⑭ 後藤輝夫(Sax/Per) ⑦⑪⑫長池秀明(Org) ④⑬
片桐幸男(guitar) ④⑧⑬岩佐真帆呂(Sax)⑧Keiko Rhodes (Key) ⑦⑪
林正男(Bass) ⑭宇山満隆(Drums) ⑭
Present
CDお買い上げの方に未収録楽曲「 Jingle Bells2021 」をダウンロードできる秘密のパスワードが商品の中に入っています。
ダウンロード期間限定(2021/11/24~2022/1/31)
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オーディオアクセサリー142号の12人の評論家が選ぶ優秀盤オーディオグレード「オーディオ評論家が音質の良いCDを推薦するページ」掲載商品にこのアルバムMy Reverieが選ばれました。
「彼女は常に原曲の持つ美しさを大切にしているように思う。その姿勢が、無用なフェイクや過度の感情移入を避けた自然で素直な歌唱へとつながる。それは一種の気品というべきものであって、1940年代から50年代の女性歌手達がもっとも輝いていた時代に持っていたものに通ずる。現代においては希少なものと思う。 」
鈴木輪(vo), 片桐幸男(g), 後藤輝夫(sax, flute, harmonica, per.)上田隆志(b), 金子正則(ds).★楽曲My Reverieのみ
- Again
- Blue skies
- My reverie
- Born to be blue
- Lover man,
- Red sails in the sunset
- Tea for two
- Que sera sera
- So in love
- Too close for comfort
- Everytime we say goo-bye
- 【楽曲について】(松本光正:ライナーノーツより)
1曲目の”Again“を聴いてみよう。
心地よく響き渡るアコースティックギターの調べに乗って、しっとりとこの名曲を聴かせてくれる。同時にこの1曲からアルバム全体の趣向もうかがえる。そしてアルバムの選曲のセンスの良さもあげておきたい。スモールコンボをバックにスローバラードと、時に軽快なミディアムテンポの曲に程良く歌い分けられている。
前者に代表されるのが”Born to be blue“、”Every time we say good bye“(ハーモニカソロが美しい)であり、後者に属するのが”Blue skies“(ウッドベースがスウィング感を盛り上げる)、”Too close for comfort“である。
テナーサックスのイントロで始まる”Lover man“、ギターとコンガに導かれて歌われる”So in love“の2曲は 特に素晴らしい出来で深い余韻を残す。
曲に戻ろう。
“Que sera sera“はいうまでもなくドリス・デイのヒット曲だが、ウェールズ出身のポップシンガー、メリーホプキンの歌も忘れがたい。
この歌を鈴木も明るくはぎれよく歌っている。ドリス・デイでおなじみのもう1曲”Tea for two“はここではギターだけをバックにしみじみと歌われる。 特にヴァースからの入りが抜群にいい。
「二人でお茶を」という曲だが、「1人でスコッチを片手に」聴きたい。
“My Reverie“は馴染みの薄い曲かもしれないが、ハリージェイムズ楽団のバンドシンガーでもあったヘレンフォレストによる可憐な歌声が残されている。
ここでは、フルートの音色が鈴木の声に優しく寄り添う。 “Red sails in the sunset“。私がこの曲を初めて聴いたペリー・コモのレコード、そのライナーノートには「音に名高き名唱」とあった。あれから早や45年。 鈴木のヴァージョンはゆったりとコンガのリズムがたゆたい、夕暮れの浜辺の情景を鮮やかに映し出して秀逸。(松本光正:ライナーノーツより) - 癒しの鈴木輪のヴォーカルがレトロなサウンドに非常にマッチ。大げさなフェイクもないし、張り上げるような声でもない。かと言って声量がないわけでもない。いや、本来は声量があるのであろうが、確かなヴォイスコントロールで、抑え気味に歌っているのだ。聴いていて飽きない秘密はここであろう。息の使い方が素晴らしいのだ。バックの演奏もシンプルながら、ヴォーカルを引き立てる演奏である。音質も素晴らしい。良いスピーカーでじっくりと味わって聴きたいアルバム。(amazonレビューより)
- 短大生の時に、浅草アマチュアJazzコンテスト・ヴォーカル部門で、グランプリを受賞したジャズ・シンガー、鈴木輪さんのニュー・アルバム。1曲目の「Again」から透明感のあるしっとりとした歌い口に一気に引き込まれてしまいました。あたたかくて艶やか、ココロにしみ入る歌声で名曲を綴ります。絶妙な肩の力の抜けぐあいも本作の魅力のひとつ。スタンダードの名曲に触れられる入門盤としてもお薦めです。 (amazonレビューより)
高音質でAudio業界が注目の亀吉レコードの歌姫、上質のジャズヴォーカル、鈴木輪の待望のアルバム「ブルーベルベット」が完成!
ひと足先にe-onkyoよりリリースしたハイレゾ高音質ダウンロード版でJazzランキング2位。全体のランキングでも8位と注目。
e-onkyoとitunesでは、ブルーベルベットONE、ブルーベルベットTWOと、2枚にアルバムに分けてリリース。(CD版は1枚となっています)
選曲も良く、歌、演奏、音質、どれも素晴らしい仕上がりのお勧めの1枚です。
Blue Velvetが季刊オーディオアクセサリーNo151の「12人の評論家が選ぶ最優秀盤オーディオグレード2013in winter」に選ばれました。(11/21発売)
岩井喬の推薦盤! ジャズ音源では鈴木輪を選んだが、録音クオリティにこだわりのある亀吉レコードならではの迫りくる音像のエナジーある密度感、鮮やかに浮き上がるヴォーカルの口元と適度にドライながら細やかなニュアンスをきちんと表現するサックスやギター、オルガンの質感も深みがあって良い。スタジオの近接感も音像のクローズアップ感とマッチしてライブハウスのような 実体感を得られる。
鈴木輪(vo),後藤輝夫(sax),佐津間純(G),ゲスト上田隆志(b), 土田晴信(org)
- Moonlight in Vermont
- Autumn in New York
- Dat dere
- Tennessee Waltz
- It might as well be spring
- Blue Velvet
- A man and a woman
- A foggy day
- Here’s that rainy day
- I ain’t got a nothin’ but the blues
- Prelude to a kiss
- On a clear day
- Crazy he calls me
- Jingle bells
*14.Jingle bellsはダウンロード版のみの収録です。
- 筆者が時折立ち寄るBarでは鈴木輪の【My Reverie】のCDがかかる。
夏の暑い夜などキリッと冷たいカクテル、ピーチブロッサムを口にしながら「So in love」にじっと耳をかたむける。何と心豊かなひとときであろうか。
その前作【My Reverie】から2年余りを経て、その続編ともいえるアルバム【Blue Velvet】がリリースされた。
今回のアルバムでも、日本ではスタンダードナンバーとよばれるAmerican Song Book中心のナンバーが多く選曲されている。前作同様、鈴木の伸びやかなヴォーカルがときに軽快に、ときにしっとりとした情感をたたえて流れてくる。
本作の特徴をあげるとすれば、オルガンの入った曲が何曲かあるが、前作同様サックスとギター中心のサウンド。全曲で控え目ながら個性あふれるフレーズを奏でるギターではないか。
実は本アルバムのリリース前、このアルバムを録音したスタジオ(亀吉音楽堂)で全曲を試聴させてもらった。 高音質機材による録音であるとは聞いていたが、実際に聴いてみると、その音は想像以上であった。電源にまでこだわったオーディオ装置、Altecのスピーカーで聴くと、ヴォーカルはまるで目の前で歌われているようだし、サックス、ベース、ギターの音もそれぞれ はっきりと聴きとれる。
- 曲についてふれよう。1曲目の「Moonlight in Vermont」。昔から筆者の好きな曲で、マーガレット・ホワイティングの名唱もキャピタル盤に残されているが、鈴木のヴォーカルも期待にたがわず美しい。あと2曲好きな曲をあげれば、「Here’s that rainy day」と「Crazy he calls me」。特に前者は本アルバム中、ベストの歌唱といってもいいのではないか?アルバムタイトルにもなった「Blue Velvet」を筆者はよく鈴木のピアノ弾き語りで聴いた。バンドで歌うヴァージョンも洗練された見事な表現だ。パティペイジでおなじみの「Tennessee Walz」は、4拍子でブルース風のアレンジがなされている。同じくやや意表をつかれるのは、アップテンポで歌われる「It might as well be spring」でキレのいいソプラノサックスがpuppet on a stringを視覚化させてくれる。1960年代の映画音楽が1曲とり上げられている。主演のアヌーク・エーメを一躍日本で有名にした「A man and a woman」。サウンドトラック盤、インストラメンタルの演奏が流れることが多いが、英語詞のヴォーカルヴァージョンは非常にめずらしい。
- 女性ヴォーカルに色気は欠かせない。といっても、セクシーさを前面に出されては興がさめる。鈴木の唄には随所に、そこはかとない色香がただよう。それがいい。 アーネスト・ヘミングウェイが残した言葉を思い起こす。「もしきみが、幸運にも若い頃、パリで暮らすことができたなら、その後の人生をどこで過ごそうとも、パリはついてくる。パリは移動祝祭日だからだ。」女性ヴォーカルの好みについても、しかり。若い頃に誰の歌を聴いたかで、その後の趣向が決まる。筆者の場合は、ヘレン・オコンネルやキティ・カレンが出発点であった。だから女性ヴォー カルを聴く時は、いつもそこに帰る。彼女らに共通の素直でストレートな歌唱、そして生来の声の魅力をあわせ持つ歌手は、なかなか見当たらない。本アルバムで聴く鈴木輪は、彼女らの系譜を受け継ぐ歌手であると確かに思う。
ライナーノーツより by松本正光(2013年9月)
鈴木輪の最新作が届いた。
例によってアコースティックな広がりの中に、鈴木の声が自然な残響を伴って浮かび、バックのピアノとウッドベースが彼女の歌唱をやや控えめに しかししっかりと支える。実に好ましい「くつろぎの音楽空間」といってよいだろう。
鈴木の声はどこか南部鉄器の風鈴を思わせる質感で涼やかに伸び、ピアノとウッドベースはややソフトだが至って自然、どちらも”木”の質感を感じさせるサウンド傾向である。
今作はCDも入手しているので聴き比べてみた。CDもずいぶん健闘しているが、声の澄んだ質感と伸びではやはりハイレゾに軍配があがるようだ。
(注目ハイレゾ音源 レビュー Net Audio vol20 炭山アキラ )
鈴木輪 ヴォーカル
1967年山口県生まれ。2010年鈴木リエより鈴木輪に改名。
1985年渡辺プロダクションのオーディションで10万人の中から最終審査に選ばれ、歌唱力を高く評価される。
1987年短大1年の時「浅草Jazzコンテストヴォーカル部門でグランプリを受賞。同年オーストラリアシドニーマンリー Jazzカーニバル参加。
その後都内ライブハウス中心に多くのミュージシャンとセッションを重ねる。1998年Jimmy Heath(sax)をゲストに迎えたアルバム「」」 It’s all right with meをリリース後、数々のアルバムをリリース、亀吉レコードからリリースのアルバム「My Reverie」、「Blue Velvet」の2作は評論家が選ぶ最優秀盤に選ばれるなど話題となった。
百々徹 ピアノ
1972年、東京生まれ。。明治大学ジャズ研究会に在籍時から都内のクラブで演奏する。
バークリー音楽院留学後は、演奏と作曲の部門で学内表彰を受け、98年には首席で卒業。
卒業後はNY を拠点に、自己のトリオをはじめ、SOMI、Pete Zimmer、Carolyn Leonhart & Wayne Escoffery、井上智のピアニストとして、世界各国の音楽祭に出演。
オフブロードウェイショー『Sleep No More』のピアニストとしても活躍。
林正男 ベース
1964年東京生まれ。13才でギターを始め、その後、ベースに転向。1993年頃より多くのバンドやセッションのライブやレコーディングに参加。
近年ニューヨーク在住のピアニスト、三上クニのトリオでも活躍している。
The Walker’s (2016Vol.46)レビュー掲載
12 年の時を超えて~鈴木輪 meets 鈴木リエ 亀吉レコードの原点となったアルバム『ラブラブラブ』は、ジャズ・シンガー鈴木輪が鈴木リエとして活動していた2004年に発表。2010年鈴木輪に改名以降、3枚のアルバムを発表しているが、今回は隠れ名盤『ラブラブラブ』をリミックスし、素敵に復活させている。タイトル曲のダニー・ハサウェイの名曲やマイルスもカヴァーしたシンディー・ローパーの「Time After Time」、スティーヴィー・ワンダーの「I wish」「Creepin’」等、選曲も魅力。実力派ミュージシャンによるバンド”スピリチュアルライフ”の好演も素晴らしい。「12年前の自分の歌声にちょっと照れる」と語る鈴木輪のエレガントなヴェルベットヴォイスの原点に触れることが出来るオシャレな癒しのアルバム。
(The Walker’s 加瀬正之)