The Walker’s (2016Vol.46)レビュー掲載
録音の手順は以下のように行った。
初めてのことなのでドラムにマイクを立てる位置がよく分からず試行錯誤を繰り返した。
しかもベースを弾きながらである。
宅録作業に入ってからは、メンバーに何度も小さなブースに足を運んでもらい、ダビングし、その後ミックス。
というわけで、録音をスタートしてからアルバムが完成するまでには1年半ぐらい時間がかかった。
この時の「Love Love Love」も、自分なりに最善をつくした作品で当時の環境の中で、よく健闘したと思うが、今、考えると自宅スタジオの電源、モニター環境が良くなかったため、諸々の問題が分からず作業をおこなっていた。
それに比べ、2016年現在のスタジオ、亀吉音楽堂の環境が非常に良くなっているので、問題点が色々と浮き彫りになった。
嬉しい悲鳴であるが、これにはまいった。
ミックスをやり直して再リリースをすると言ってしまったが、何とかなるのか?
問題点を解消する方向でミックスをすると音楽的につまらなくなる。
何度も挫折しそうになりながらも、試行錯誤。
それぞれの機材の電源の取り方と、電源ケーブル、ラインケーブルの調整を行い、問題点が明確になり時間がかかったが、調整を続けながらこれ以上は無理だと思えるところまで行った。
膨大な労力であったが、結果的に今回のリミックスにより、サウンドクオリティーも向上し、音楽的魅力も増した気がする。
より良くなった2016年の「Love Love Love RE-MIX/鈴木輪」もぜひ聴いていただきたい。