収録曲
Again Blue skies
My reverie Born to be blue Lover man, Red sails in the sunset Tea for two
Que sera sera
So in love Too close for comfort
Everytime we say goo-bye
★彼女は常に原曲の持つ美しさを大切にしているように思う。その姿勢が、無用なフェイクや過度の感情移入を避けた自然で素直な歌唱へとつながる。それは一種の気品というべきものであって、1940年代から50年代の女性歌手達がもっとも輝いていた時代に持っていたものに通ずる。現代においては希少なものと思う。 楽曲について→1曲目の"Again"を聴いてみよう。心地よく響き渡るアコースティックギターの調べに乗って、しっとりとこの名曲を聴かせてくれる。同時にこの1曲からアルバム全体の趣向もうかがえる。そしてアルバムの選曲のセンスの良さもあげておきたい。スモールコンボをバックにスローバラードと、時に軽快なミディアムテンポの曲に程良く歌い分けられている。前者に代表されるのが"Born to be blue"、"Every time we say good bye"(ハーモニカソロが美しい)であり、後者に属するのが"Blue skies"(ウッドベースがスウィング感を盛り上げる)、"Too close for comfort"である。
テナーサックスのイントロで始まる"Lover man"、ギターとコンガに導かれて歌われる"So in love"の2曲は
特に素晴らしい出来で深い余韻を残す。
曲に戻ろう。"Que sera sera"はいうまでもなくドリス・デイのヒット曲だが、ウェールズ出身のポップシンガー、メリーホプキンの歌も忘れがたい。
この歌を鈴木も明るくはぎれよく歌っている。ドリス・デイでおなじみのもう1曲"Tea for two"はここではギターだけをバックにしみじみと歌われる。
特にヴァースからの入りが抜群にいい。
「二人でお茶を」という曲だが、「1人でスコッチを片手に」聴きたい。 "My Reverie"は馴染みの薄い曲かもしれないが、ハリージェイムズ楽団のバンドシンガーでもあったヘレンフォレストによる可憐な歌声が残されている。
ここでは、フルートの音色が鈴木の声に優しく寄り添う。 "Red sails in the sunset"。私がこの曲を初めて聴いたペリー・コモのレコード、そのライナーノートには「音に名高き名唱」とあった。あれから早や45年。
鈴木のヴァージョンはゆったりとコンガのリズムがたゆたい、夕暮れの浜辺の情景を鮮やかに映し出して秀逸。(松本光正:ライナーノーツより)
1 Merry Christmas to you
2 Jingle bells
3 Merry Christmas song for you
4 Merry Merry Christmas
5 Mr. Santa Claus
6 The Christmas song~Merry Christmas to you
7 Jingle bells (karaoke)
鈴木輪の改名前、鈴木リエ時代のオリジナルクリスマスソング!
♪とってもゴキゲン~!なオリジナルクリスマスソング達♪
クリスマスの定番曲「ジングルベル」ファンキーバージョンのカラオケも入ってます。
みんなで歌おう! Let's sing
I want to spend the night
Love Love Love
The look of love
Makin' whoopee Time after time
Come rain or come shine I wish Creepin'
Lala means I love you
Don't it make my brown eyes blue
・I want to spend the night1980年に「ジャスト・ザ・トゥ・オブ・アス」でグラミー賞を獲得したビル・ウィザースの曲。オリジナルはしわ枯れ声のいなたい曲だったのに、鈴木リエは持ち前のニュートラルな感性で意外なほどお 洒落な作品に仕上げています。 ・Love, Love, Love
夭折したダニー・ハザウェイ最後のアルバムEXTENSION OF A MAN”収録の隠れた名曲。思い入れも特別なものがあるようで鈴木リエには珍しく、シャウトを聞かせるエモーショナルなヴォーカルを披露しています。 ・The look of love
ブロードウェイのミュージカルにもなったバート・バカラックのヒット曲。スカパラのユニークな演奏も記憶に新しい。鈴木リエはこれぞフュージョン・ヴォーカルという、王道を行くアプローチを見せました。 ・makin' whoopee
ナット・キング・コール、チェット・ベイカーなど様々なアーティストが取り上げているスタンダード・ナンバー。ゲストのサックス後藤輝夫のブルージーなソロが出色です。 ・Time after time 帝王マイルスがカバーしたことも話題になった、シンディー・ローパー1983年のヒット曲。ゲスト・ギタリスト片桐幸男の音数の少ないプレイが渋い。 ・Come rain or come shine ハロルド・アーレンの同名ミュージカルの挿入曲。ビル・エバンスやケニー・ドリューなどのアーティストにより、好んで演奏される事が多い。優しく自然なヴォーカルに終始からんでくるファンキーなエレピ。二つの対比が面白い作品です。 ・I wish スティービー・ワンダー不朽の名作「The Key Of Life」の収録曲。ワイルドでアバンギャルドなサックスのブロウ。そして不動のベース・リフを上田隆志がどう崩していくのかも聞き所。 ・Creepin'スティービー・ワンダーのアルバム“ファースト・フィナーレ”の収録曲。キーボード長池秀明のシンセが霧に煙っているようで、いい味を出しています。 ・La la means I love you フィリーソウルのグループ“デルフォニックス”最大のヒット曲。きらびやかにリフを奏でるシンセ・ストリングス。サビのコーラスでサックスがユニゾンするあたりにはアレンジの新境地が。 ・Don't it make my brown eyes blue 1978年のグラミー賞の受賞曲。オリジナルのクリスタル・ゲイルにも負けない、鈴木リエの透明な歌声が気持ち良い。ここで彼女はピアニカ、オルガンも披露しています。