2022年上半期のお仕事

英語でボサノバ7つのKey

2022年もう半分、あらら、と思ったら、もう7月半ば。早い早い。と、毎回そう言ってる気がしますが、、、。年頭に今年の上半期の目標!「英語でボサノバVol.3と英語でボサノバVol.4の2タイトル」と、「英語でボサノバ16タイトル、7つのKeyのシリーズを完結させる。」

でした。無事に、4月に2タイトルのアルバムと6月5日にVol.3の8曲8タイトル、7月5日にVol.4の8曲8タイトルの7つのKeyの16タイトル、全部で18タイトルリリース!やったー。終わったー。

Webを整えてもらって、PR動画も出来て、ちょっと今、開放感でぽよーん、としています。宣伝も頑張らないといけないなぁー。と、思いつつ、ちょっと開放感。

「英語でボサノバ」って、タイトルですが、「ボサノバの曲で英語を勉強しましょう」って意味ではありません。ボサノバはポルトガル語が原詞で、そういう音源が多いので「英語で歌いたいんだけど、みつからないよー。」っていう曲も多いのです。なので、鈴木が英語ヴァージョンの歌詞をつけて、お手本を歌ってみました。ってことなのだよ。

例えば、「My little boat 小舟」探すのに苦労しました。私も昔、好きな曲だったから、「小舟」を歌ってみたかったのだけど、ポルトガル語しか見つけることが出来なかった。当時はYoutubeみたいな便利なものはなかったですからね。まあ、カラオケだけを使うのであれば、言語も関係ないですけど。

さて、私は、この教材シリーズの企画、制作、デザインを担当。(あ、歌も歌っています)編集・ミックスは亀吉音楽堂のチーフエンジニア(笑)上田だけど、大変だったと思います。同じ曲のキー違い。そのままコンピューターで移調しているのではなく、少しでも音が良くなるように、自然な楽器の音になるようにと、工夫し、ベースは演奏し直す曲も。ボサノバが楽しくなちゃったみたいで、しばらくはボサノバの研究もし、ミックスも1曲づつとても丁寧にやってくれました。もうすっかり歌詞を覚えて歌えるようになったんじゃないかなぁー。(笑)

今回で、Jazz30タイトルとBossa Nova32タイトルの7つのKeyシリーズが完成。ジャケット並べてみると、キレイだな。( ̄∇ ̄;)そして、今後、ポップス編と、ジャズシリーズの続き(おそらく20曲ぐらい)が控えています。ぼちぼちやっていきます。それと、途中までやっているけど、自分のアルバム制作も途中で止まってしまい、他のお仕事や色んなことと、平行してボチボチやっていきますねー。

それにしても、この一区切りで、改めて、2005年のハイステーションスタジオ、2010年からは亀吉音楽堂で、教材も含め、色々な制作に協力していただいたミュージシャンの皆様には本当に感謝です。いつも良い演奏をありがとうございました。良い演奏、楽しかった録音の日。売れたら特別賞をあげたいぐらいです。売れないかなぁー。売れたらいいなぁー。

Bossa Nova(後半)CD版Vol.3/CD版Vol.4/DL版

Bossa Nova(前半)CD版Vol.1/CD版Vol.2/DL版

詳しくは鈴木輪のレッスンWebsiteをご覧ください 鈴木全アルバム情報→こちら

鈴木 輪 Media情報

Desafinado/Rin Suzuki(kamekichi Record)

〇2020/08/20 KRY山口ラジオ 「おはようKRY」に生放送の電話インタビューで出演しました。AM9時過ぎ Desafinado、My little boat(小舟)On airされました。

〇2020/07/14 KRY山口ラジオ「お昼はZENKAIラジオな時間」で鈴木輪のAlbum Disafinadoの中より “So many stars”を流しいただきました!

〇8月 周南エフエムラジオ 8月の「ヘビーローテーション」で、Album「Desafinado」の中より毎日1曲づつON Airされています。

〇7月瀬戸内タイムスにインタビュー記事が掲載されました

〇2020/08/31 無線と実験 9月号に掲載されました。詳しくはこちらのページをご覧ください。

〇2020/09/15 The Walkers(Vol62)にレビュー掲載されました。詳しくはこちらのページをご覧下さい。

The Walker’s vol.62 鈴木輪・ディサフィナ―ド・レビューhttps://rinsuzuki.kamekichirecord.com/2020/09/14/walkers/

〇2020/08/31 オーディオアクセサリー誌・2020 秋号178「14人の評論家が選ぶ優秀盤オーディオグレード2020 in Autumn」に鈴木輪のDesafinadoが選ばれました。詳しくはこちらのページをご覧ください。

audioaccessory2020autumn178
14人の評論家が選ぶ優秀盤オーディオグレード2020in Autumn 小林貢 今季の特選/ディサフィナ―ド・鈴木輪

〇2020/09/17 本来はライナーノーツに入れるはずだったノーツが届きました。タイトル「She’ll Surely Touch You If You Only Have A Sensor In Your Heart 」 By 松本光正 

 鈴木輪の最新アルバム“Desafinado”は、あるスタイルの女性ヴォーカル好きには好意的に受け入れられるだろうと思う。大手レコード会社やマスメディアが好んで取り上げたがる日本のジャズヴォーカルに、もの足りなさや何かちがうという感じをお持ちの方は少なからずいると思う。私もそのひとりだ。日頃は1950~60年代のLPレコードでしか女性ヴォーカルを聴かない私だが、ずっと聴き続けているシンガーが一人だけいる。12年前、たまたま通りかかったpiano loungeで知った鈴木輪(当時は改名前の鈴木リエ)の歌だけは、聴くに値すると思っている。
 海外のオリジナルレコードを収集し始めて40年近くになるが、名盤だとかよく売れたという評判にとらわれず、自分の好みだけを基準とした。初期の頃は、マイナーレーベルからリリースされたrareな貴重盤に目が向きがちだった。しかし苦労して探し求めた高価なレコードも、大半は手放して今はない。結局、手元に残したのは、誰もがよく知るポピュラーな歌手のものが多い。たとえば、ダイナ・ショア、ペギー・リー、マーガレット・ホワイティング、ジュリー・ロンドンといった人たち。ややマイナーなところで、ヘレン・オコンネル、キティ・カレン、それにブロッサム・ディアリー、キャシー・カーなど。
そうなったのは、彼女たちの歌は何度聴き返しても決して飽きるということがないし、必ずまた聴きたいという気持ちが湧き上がってくるという単純な理由からだ。彼女たちの歌には、際立つ実力やパーソナリティーが感じられるのはもちろんだが、ある一つの共通した点がある。私が女性ヴォーカルに求めるものはただ一つ、その声に聴き入ったとき、何ともいえない心地良さが心いっぱいに拡がるか、それに尽きる。そのような体験を初めてしたのはもうずい分昔、ペドロ&カプリシャス初代ヴォーカリスト、前野曜子の声がラジオから流れたときのことだ。「別れの朝」のサビの伸びやかな歌声-“言わないで なぐさめは 涙をさそうから 触れないで この指に 心が乱れるから”には心底しびれた。Her voice touched meというしかない。鈴木のアルバム“Desafinado”には、そんな想いを満たしてくれる曲がいくつかある。“この1曲”というなら、迷わず12曲目“My one and only love”をあげる。この曲は出だしの数小節が生命線だと思っていて、とりわけヴォーカルではその表現の仕方で良し悪しが決まる。鈴木はそこを“彼女ならでは”の節回しで歌いあげていて、期待をうらぎらない。この出だしを聴いて、特に感じるものがないというなら、私とは感性を異にするということだろう。好みは人それぞれだ。自分にぴったり合うアーティストを見つければよい。実はこの曲には忘れがたい思い出がある。2008年から丸4年間、毎日曜の夜、鈴木のピアノの弾き語りを聴くのを楽しみとしていたのだが、彼女はいつも私の幅広いリクエストに応えてくれた。多くはスタンダードで私の期待どうりのムードで歌ってくれたが、ただ1つリクエストがかなわなかった曲がある。それが、“My one and only love”。 彼女いわく、「ピアノの調音階が苦手なkeyなので」ということだった。その積年の願いが今回、このアルバムでやっとかなった。彼女なら、こう歌ってくれるだろうと期待していた以上の歌唱で、この1曲でこのアルバムは手放せないものとなった。
ドリス・デイがアンドレ・プレヴィンのピアノソロで歌った“Duo”アルバムでの歌唱に引けをとらないと思う。
アルバムに収録されているのは全14曲、全曲通しで聞くと1時間近くかかる。私は女性ヴォーカルをBGMのように聞き流すことはしないので、何曲かに分けて聴く。
1日の疲れをいやす夜に聴きたいのは、スタンダードだ。“So many stars”、“I can’t give you anything but love”、それに“Dream a little dream of me”がいい。ロックグラスに注いだモルトウィスキーが、ゆっくり氷に溶けてゆくように静かに時間が流れる。“On the sunny side of the street”を歌う鈴木の声は、私にヘレン・フォレストの名盤やペギー・リーの10インチで聴ける名唱を思い出させてくれる。
 そしてまだ暑さが残る気だるい昼下がりには、ブラジリアンサウンドが合う。カルロス・ジョビンの1曲目“Triste”や“No more blues”もいいし、“Besame Mucho”もわるくない。かたわらにフローズンダイキリでもあれば、最高だ。ふと、晩年をキューバに近いカリブの島で過ごした、ヘミングウェイが愛したフローズンダイキリのことなどを思い浮かべる。タイトルナンバー“Desafinado”(Slightly out of tune)はボサノヴァサウンドがヒットした1963年に多くのシンガーがアルバムに収めている。ペリー・コモ、ジュリー・ロンドンが残しレコードは、今聴いても古さを感じさせない。鈴木の歌もそうなってほしい。
 バックのピアノトリオは曲によって少しづつメンバーが入れ替わるが、絶えずヴォーカルに寄り添って支えており、好ましい。一つだけ注文をつければ、Slightly Latinの曲はアコースティックギターの響きが加われば、さらにムードが高まっただろうと思う。  最後に付言として、鈴木のアルバムは録音スタジオの技術の高さに定評があり、配信で外出先などで聴くにはもったいない作品だ。高性能のオーディオ装置をお持ちの方は、音質のすばらしさを味わうのも楽しみの一つではないだろうか?   2020/09/12 by 松本光正

But Beautiful

亀吉レコードの人気アルバム「後藤輝夫&佐津間純/バットビューティフル」の記事をエンジニア&プロデュースした上田がAudioブログに書きましたので、ご紹介します。私も選曲、写真、ジャケットデザインなどで関わっているアルバムです。リリースから大分たっていますが、ロングセラーアルバムです。2018年公開のドキュメンタリー映画Yukiguniのサウンドトラックにもなっています。良い音楽は運も良い。まだ知らない人にはそっと教えてあげたい。だって本当に良いアルバムだからっ!!

↓以下、レコーディングエンジニア亀吉レコード上田のAudioブログコピペします!!↓

先日、オーディオ電源工事で有名な出水電器の島元さんから電話が有りました。
Dynaudio の C4(スピーカー)と Allion の新しいアンプの組み合わせで
亀吉レ コードで制作した後藤輝夫&佐津間純の But Beautiful を聴いたら素晴らしい 音なので是非とも Allion の試聴室に聴きに来て下さいという事でした。ちなみにAllion は出水電器試が設計、販売しているオーディオ機器のブランドです。Allionの試聴室へ出向き、But Beautifulを久しぶりに聴きましたが、こんなに良いサウンドだったっけ?というのが素直な感想でした。

But Beautifulというアルバムは私がプロデュース、録音、ミックス、マスタリング し 2012 年に e-onkyo からハイレゾ音源として配信され、その中の Teach Me Tonightという曲が第 20 回プロ音楽録音賞のベストパフォーマー賞に選ばれまし た。ベストパフォーマー賞はミュージシャ ンに与えられる賞ですが、プロデュースした自分としては、受賞したのは内容 が良かったからだと思い自分の事のように嬉しかったのを覚えています。
 CDにするつもりはなかったのですが、ぜひCDにして欲しいというリクエストがあり、 CD盤も制作することになりました。こちらも高い評価を得ました。

録音は楽器に向けたオンマイクと雰囲気良く響きが録れる場所にセットしたオ フマイクの合計 4 本のマイクで録音しました。
特にオフマイクの位置は色々試して時間がかかった事を覚えています。
そしてミックスはほとんどオンマイクとオフマイクのバランスでサウンドを作 り、最小限のイコライジングと少なめのリバーブ(1 曲だけたっぷりとリバーブ は掛けています)なので非常に生々しく聴こえる作品になっています。

これが再生するオーディオシステムによって印象が変わり、自分のスタジオの Altec で聴くと良くも悪くも全てがさらけ出される音で、普通のミニコンポで聴 くと良い雰囲気でお酒が飲める様な音で聴け、自分ではそれなりに納得出来る 仕上がりでした。勿論今となっては色んな後悔や勘違いしていた部分も有りますが、それは次に生かすということで。

今回 Allion の試聴室で聴いた音は今までの印象より更に音の艶、空間の 響きが気持ち良く自分の想像以上の音でした。 オーディオ再生システムと部屋の響きで聴こえ方が変わるのは当たり前で、どんな環境でも音楽の印象がなるべく変わらない様に作るのが理想の ミックスだと思っていますが、今回の様な体験は初めてでした。オーディオの世界は奥が深い!

バットビューティフル録音のいきさつは、ある時鈴木輪のバンドリハーサルの休憩時間にサックスの後藤輝夫 とギターの佐津間純が二人でこの曲知ってる?と遊んでいるのがとても良い雰囲気なので「よし!これをそのまま録音してやろう。」と、思ったのがきっかけでした。

雑誌ジャズライフで亀吉音楽堂とBut Beutifulのことが掲載された記事があります。こちらのページ。このアルバムにはまだ続きがあって、この後、鈴木輪のブルーベルベット(kame009)にも良い流れでつながり、好評を博しただけでなく、2018年より全国公開している日本最高齢バーテンダー井山計一さんのドキュメンタリー映画「Yukiguni」雪国のサウンドトラックにアルバムより10曲も使用されました。アルバムButBeautifulの音楽が映画の雰囲気を暖かく包んでいます。たくさんの会場で上映されていますので知らず知らずのうちに後藤輝夫&佐津間純のBut Beautifulを耳にしてる方もいるかもしれません。●●●But BeautifulをItunes/Apple 試聴・購入・ストリーミング●●●

(収録曲)

  • Teach Me Tonight
  • Moonlight In Vermont
  • My One & Only Love
  • Our Love Is Here To Stay
  • But Beautiful
  • Like Someone In Love
  • The Things We Did Last Summer
  • Round About Midnight
  • Tres Palabras
  • Body & Soul
  • Little Girl Blue
  • Danny Boy

後藤輝夫Websiteこちら! ♪佐津間純websiteこちら

But Beautiful/後藤輝夫&佐津間純
But Beautiful裏ジャケット